エンタメなるままに

最近楽しんだエンタメをつらつらと書いています

「モンスターハンター」を紹介

今回は、「モンスターハンター」をご紹介します。言わずと知れたゲーム、モンスターハンターの実写映画版です。ハリウッドが作成した映画になります。ザ・アクションですね。

 

オススメする人

  • アクションが好きな人
  • モンハンが好きな人


所要時間


約2時間

 

概要


 軍人である主人公はある任務中に巨大な砂嵐に巻き込まれてしまう。目が覚めると全く見覚えのない場所にいた。そして、そこには謎の巨大生物が存在していた。仲間が全員巨大生物に殺さされてしまった中で主人公はある男と出会う。その男と共に、ディアボロスと呼ばれる巨大生物を倒す作戦を作る。主人公はどこに紛れ込んでしまったのか。ディアボロスを倒すことができるのか。そして、元の世界に戻ることができるのか。

 

感想

 モンハン好きは楽しめる作品であり、モンハン好きだからこそ物足りなさを感じる作品だなと感じました。

 モンスターはもちろん、アイルーやこんがり肉などモンハンあるあるが作品内に散りばめられていて、小学生の頃にひと狩り行った思い出が蘇ってきました。また、主なモンスターとしてディアボロスとリオレウスが出てくるのですが、その映像としての完成度もさすがハリウッドと言えるような完成度でした。モンハンの世界を映像化したという意味では十分に楽しめる作品だと思いました。

 しかし、映画としては少し物足りなさを感じる点も多々ありました。ここがモンハン付きとしても物足りなさを感じる点なのですが、全体的にモンスターをハントする表現が薄かったかなと思いました。モンハンの良さとして、村や街を拠点としてクエストをこなしていくという点が挙げられます。その中で、強いモンスターを倒して武器や装備を強くしていくのが楽しみの1つだと思っています。その表現が本作には少なくて、個人的には残念でした。本作では、モンスターを狩ることそのものが目的というよりも、主人公が元の世界に戻る為の障害としてモンスターを狩っています。映画として物語や起承転結をモンハンの世界という文脈で作成した点が、逆にモンハンらしさを損なわせてしまった要因になっているように感じました。あと、ディアボロスを倒すまでが長かったです。個人的には、ディアボロスはぱぱっと倒して、リオレウス以外にも強いモンスターをたくさん出して欲しかったなという思いがありました。

 モンハンの映像や世界観が好きな人は楽しめる作品になってるかと思います。興味があればぜひご覧ください!!!!!!

「舞台オッドタクシー金剛石は傷つかない」を紹介

今回は、「舞台オッドタクシー金剛石は傷つかない」をご紹介します。アニメオッドタクシーの舞台版です。2023年1月25日から公演が始まり、現時点(2023/1/30)で公演中の作品になります。

※本ブログにはアニメオッドタクシーのネタバレを含みます。ネタバレが嫌な人は今すぐにAmazon Primeでオッドタクシーを観て、舞台オッドタクシーのDVDを予約してからこれより下を読んでください!!

オススメする人

  • アニメが好きな人
  • アイドルが好きな人
  • ミステリーが好きな人

所要時間

約2時間

概要

 アニメオッドタクシーに出てくるアイドルグループ「ミステリーキッス」のデビューまでを描いた本編のスピンオフ的な内容になっています。ミステリーキッスのオーディションから和田垣さくらがミステリーキッスに加入する前までを実写で舞台化した作品です。

感想

 本当に面白かったです!!まずストーリーが圧倒的に面白いです。アニメのオッドタクシーでは無限にとも思える伏線の数々とそれを華麗に回収していくストーリー展開が面白すぎるのですが、舞台もそれに匹敵する伏線の数と最後の回収がありました。舞台ではアニメと比べて、最後の終わり方が印象的だなと思いました。アニメでは個人的にはハッピーエンドよりの展開で終わったかなと思うのですが、舞台ではアニメに繋げる形でミステリアスな形で終わっています。その分その後のカーテンコールでキャストの皆さんが笑顔で出てくるのが恐怖でした。ストーリー全体はミステリーキッスのデビューまでの苦悩と軌跡を描いているので、全体的にキラキラ青春しているのですが、所々に現れるミステリー要素がたまらないです。95分ほどの舞台なのですが、この緩急によって1秒も飽きずに楽しむことができました。後、アニメにもある所々のコメディー感は舞台にもあって、そこも見どころの1つです。

 キャスティングとアイドルとしての拘っている箇所も見どころでした。本作品のキャストのうち、二階堂、市村、和田垣は本当のアイドルの方が演じているのですが、このキャスティングすらも伏線でした(多分そうかなと思っています)。二階堂、市村、三矢でデビューするはずが、実際には三矢の代わりに和田垣がデビューします。物語の最後でデビューする3人が実際のアイドルであることが、三矢はアイドルとしてデビューできないことの伏線であったのではないかなと思います。そして、ダンスレッスンシーンなどもあるのですが、実際のアイドルである為めちゃめちゃダンスが上手です。(アイドル界隈は詳しくないので、あまり語れないのですが…)アイドルとしての成長もストーリーの軸として、演出の細部まで拘っている点がとても見応えがありました。ただ、ダンスレッスンシーンで本当に注目して欲しいのがダンスの先生です。先生キレッキレです!後から分かったのですが、先生役の方は本当の振付師の方で本作品の振り付けも担当されたそうです。キャラの立ちまくった先生のキレッキレのダンスも本作の見どころの1つと言っていいと思います。

 私は計2回観に行ったのですが、まだまだ観たりなくてDVDを買ってしまいました!

劇場でもDVDでもぜひ観てください!!オススメです!!!!!!!

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「グレイスレス」を紹介

今回は、「グレイスレス」をご紹介します。2023年の芥川賞候補作品です。作者は、昨年度の芥川賞候補にも選ばれた「ギフテッド」の著者でもある鈴木涼美さんです。ギフテッドはこちらでご紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

オススメする人

  • 日常が好きな人
  • 2つの世界を行き来している人

所要時間

3時間

概要

 私は祖母と二人暮らしをしていた。私はポルノ女優にメイクをする仕事をしている。祖母との世界とポルノの世界を行き来する私の日常を描いた作品になっています。大きな事件が起こるわけではないですが、2つの世界を行き来する私の中の気持ちが丁寧に描かれていて、最後にはある決断を下します。

感想

 今回は、私と祖母の関係、私と母の関係の2つの観点から感想をご紹介したいと思います。

 1点目は、私と祖母の関係です。私と祖母は一緒に暮らしています。祖母は家の中や庭、近所に自分の世界を創っていて、その世界を満喫しています。それに対して私は、祖母の世界と仕事場であるポルノの世界を行き来しています。その様子は、自分の行き場が確定していなく、どこか様々な世界をふわふわと浮遊しているようでした。自分の世界を持っている言わば圧倒的主観の祖母と、自分の世界を持たず言わば圧倒的客観の私の共同生活が日常的かつ丁寧に描かれている作品でした。個人的には祖母の世界が楽しそうだなと思うのですが、自分の世界を築くまでにどれだけ他人の世界を浮遊してきたのかなと考えました。そういう意味では、私は祖母に至るまでの過程の中にいるのではないかと思います。

 2点目は、私と母の関係です。母は海外にいて、時々私に手紙を送ります。一見放任主義や娘に関心がないように思えるのですが、手紙の中で娘の仕事の話をしたり、海外に来ることを誘っていたり親子という関係はしっかりと保っています。「ギフテッド」でもそうだったのですが、鈴木先生の作品は娘と母の関係が絶妙な関係で描かれていると思いました。お互いに依存しているわけではなく、お互いに強い興味があるわけではない。でも、決して離れることのない関係性があるように感じます。親子の絆と言ってしまえばそれまでなのですが、絆という綺麗な言葉ではなく本当にボロボロの腐れ縁のような関係で親子の関係が描かれているのが興味深いなと思います。本作の私と母もそのような関係で、娘の人生に関わる絶妙なタイミングで母親の手紙が登場するあたりが、母の存在を際立たせているように感じました。

 大きな起承転結はない小説ですが、日常の人間関係や自分の生きる世界の移り変わりを丁寧に描いた作品だと思いました。おすすめです!!!!ぜひ読んでみてください!!!

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「地図と拳」を紹介

今回は、「地図と拳」をご紹介します。2023年の直木賞作品です。作者は、「君のクイズ」の作者でもある小川哲さんです。「君のクイズ」はこちらでご紹介しているので、ぜひこちらも合わせて読んでみてください。

オススメする人

  • 歴史小説が好きな人
  • ファンタジーが好きな人
  • 空想物語が好きな人

所要時間

2週間

概要

 日露戦争から第二次世界大戦終焉までの満洲を舞台とした歴史小説です。満洲の架空の都市を中心として、そこに関わる人物の人生を描いています。1つの都市が開拓されていく様子を地図が作成される様子に例え、都市が破壊される様子を拳で壊す様子に例えた長編ファンタジー歴史小説です。

感想

 まず、小説家という存在の凄さを痛感する作品です。本書は600ページ超えの超大作です。架空の都市や人物を実際にあった出来事の中に落とし込んで、詳細な設定を作り上げていく作業には感服以外の言葉が思い当たりません。月並みですが、本当に小川先生の脳内を探検して見たいと思いました。今回はマクロな視点とミクロな視点で感想をご紹介したいと思います。

 まずはマクロな視点です。本書は満洲の架空の都市を舞台に物語が繰り広げられます。都市が中心で物語が進むことが面白いなと思いました。場所は一緒なのに、時代が進むごとにその都市の主人公が変わっていき、主人公の気持ちややりたいことを反映する形で都市が変わっていく。この移り変わりの様を、ある種の神目線から俯瞰しているような気持ちになれます。よく物語の登場人物に感情移入してしまうことはありますが、都市に感情移入するという奇妙でもあり面白い体験が本書には待っています。

 次はミクロな視点です。具体的に言うと、地図の話です。本書のタイトルにも入っている地図ですが、本書は地図を様々な意味で取ることができます。読んだ方それぞれの受け取り方があると思うので、ぜひ楽しんでみてください。その中でも今回は文字通りの地図の視点から感想を話したいと思います。地図というのは面白いですね。地図というのは何の為の地図なのかによって、その内容そのものが変わってしまうのですね。スマホで見る地図が世界の全てを表しているように見えますが、実際にはそれも世界の一部を切り取っただけに過ぎないということが本書を通じてよくわかります。本書の中で、地図を作る人たちが何人か出てくるのですが、その人たちが何のために地図を作っているのか。その思いが前述した時代によって移り変わっていく様を地図というものを通じて感じることができます。

 少し長めの小説になりますが、ぜひ時間をとってゆっくりその世界観を楽しんでください。おすすめです!!!!!!!!!

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「名探偵のままでいて」を紹介

今回は、「名探偵のままでいて」をご紹介します。ナインティナインANNで放送作家をされている小西マサテルさんが作者の作品です。「このミステリーがすごい!」の大賞になった作品でもあります。

オススメする人

  • ミステリーが好きな人
  • ミステリーに興味があるけど手が出せないでいる人
  • 謎解きが好きな人

所要時間

1日

概要

楓の祖父は認知症を患っており、時々幻覚を見る。祖父はとても賢く博識でミステリーが大好きである。楓はそんな祖父に対して身の回りで起こった不思議な出来事を、謎解きのクイズを出すように話す。そして、祖父はいつもその謎を解いてしまう。楓の周りに起こる出来事と楓の過去についての謎をスラスラと解くミステリー作品。

感想

 楓の祖父がとても好きになりました。認知症を患いながらも、博識で落ち着いた雰囲気の祖父をイメージして、将来こんなふうに歳を取りたいと思いました。そんな祖父を信頼して、出来事や悩み事を相談する楓。その楓にいい意味で関わろうとする周りの登場人物全てに特徴があり、ほっこりとした人間関係を楽しむことができました。主人公は楓なのですが、祖父を中心とした人間関係が想像できて、素晴らしい人の周りには自然と人が集まってくるのだなと思いました。

 物語の内容についても楽しむことができました。私自身ミステリーは詳しくないのですが、そんな私でも分かりやすくかつそうきたかと思う展開がワクワクしました。また、本書の謎解きは楓が祖父に話をする形で進んでいくので、楓の感情と一緒に謎が解き明かされている進み方も特徴的だなと思いました。ミステリー好きに向けた表現などもたくさん含まれていて、本書をきっかけに別のミステリー作品も読んでみたいと思いました。

 ミステリー好きもミステリー初心者も楽しめる作品にです!ぜひ読んでみてください!!

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「非常宣言」を紹介

今回は、「非常宣言」をご紹介します。韓国映画です。『パラサイト』に出演されていたソン・ガンホさんも出演された作品になります。とりあえずしばらく飛行機には乗れないかもしれません。

オススメする人

  • 飛行機パニック系が好きな人
  • 少しモヤッとしたい人

所要時間

2.5h

概要

ジェヒョクは、娘と共にハワイにいくために空港にいた。空港のトイレで娘が出会ったある男がしつこく2人に付き纏い、ハワイ行きの同じ飛行機に乗っているのをジェヒョクは目撃した。飛行機が飛び立ってしばらくすると、機内の男性が血を吐いて亡くなった。その頃、地上ではSNSに公開された飛行機テロの予告映像を警察が調べていた。捜査が進むに連れて、この予告が偽物ではなく、現在進行形で起こっていることに気がつく。ジェヒョクが出会った男の正体は、ウイルスを使用した飛行機テロ実行犯だった。男の目的とは、そしてウイルスがばらまかれた機内はどうなってしまうのか。

感想

 一言で言うと怖かったです。パニックホラーと分類されている本作ですが、人間の内面をえぐるような恐怖を感じてしまい、何度も退出しようかと考えました。とにかく描写がリアルなので、その点に関しては最高の作品だと思います。あと個人的なのですが、どうも飛行機系の悲劇は人ごととして見られないんですよね。ここから、少し詳細に感想をご紹介できたらと思います。

 まず、登場人物です。飛行機ものあるあると言えばそうなのですが、人数が限られているため搭乗しているそれぞれの登場人物に背景や感情があって、出てくる誰かには感情移入できるのではないかなと思いました。特に、機内でバイオテロが発覚してからの各人の対応や反応は十人十色で考えさせられるものがありました。外から見れば、称賛される行動・非難される行動が表現されているのですが、自分が当事者となった場合に本当にその行動を取るのか、またそれが称賛/避難される行動になるのかは大きく疑問が残りました。

 次に、映像です。バイオテロが発覚してからの機内の映像は衝撃です。前述した人のパニック具合に追加して、ある理由により機体自体が不安定になってしまいます。その時の映像は、一見すると非現実的だけれども、自分が経験したことも想像したこともなかったので、本当はこうなのかもしれないと妙なリアル感と説得力を感じました。

 ここまでで一旦感想は終了です。映像作品としては凄まじい衝撃なのでぜひご覧ください!!

 ここから話の内容、特にクライマックスについて話そうと思います。まだ観ていない方でネタバレが気になる方はここから下はおすすめしません。お気をつけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 物語終盤で乗客が出した結論とクライマックスについては、大きな疑問が残りました。

まずは乗客の結論です。これ単体では特に何も感じませんでした。現実味はないなと思ったのですが、映画というエンタメの中で物語を盛り上げようとする方向性の1つとして捉えることができました。結果として乗客は助かる訳ですが、その結末に対してソン・ガンホさん演じる刑事の顚末とその表現に大きな疑問が残りました。最後の乗客が集まるシーンですが、とても楽しそうなハッピーエンドの雰囲気で描かれていました。しかし、刑事は車椅子でかつ会話もまともに取れない状態になってしまいました。一度は自分の命を犠牲にして自分の大切な人を守ろうとした人たちが、刑事の様子を受け入れることができるでしょうか。一生背負って生きろとか、負い目に感じろとか思っているわけでは当然ないのですが、自分と同じ決断を下し結果的に助けてもらった人に対して笑顔で「体調が良さそうですね」などと接することはできないのではないのかなと個人的には思いました。物語としてはハッピーエンド寄りに終わらせているのですが、その後ろでは確実に自己犠牲が行われていて苦しんでいる人がいました。その暗い部分を隠して、明るい形で作品を終わらせている点に疑問が残りました。

 

 

「All You Need Is Kill」を紹介

今回は、「All You Need Is Kill」をご紹介します。原作漫画もあるのですが、今回は映画の方のご紹介になります。2014年公開のトム・クルーズ主演の映画になります。ゲーム好きには唆られる作品になっていると思います。

オススメする人

  • タイムリープが好きな人
  • アクションが好きな人
  • マリオが好きな人
  • RPGが好きな人

所要時間

2h

概要

世界は未確認生命体「ギタイ」との戦争に直面していた。軍の広報として勤めていたケイジは、ひょんなことから戦争の最前線に送り込まれることになった。戦線でケイジはギタイに殺されてしまうのだが、目が覚めると軍に送り込まれた日にタイムリープしていた。その後もケイジは死ぬたびにタイムリープが発生するようになった。ある時、過去に同様のタイムリープを経験した女性と出会い、タイムリープの謎を知ることになる。そして、その女性と共にギタイを倒すための作戦を実行する。

感想

 タイムリープとアクションを掛け合わせた最高の作品でした。本作の特徴として、タイムリープの数が以上に多いです。そして、タイムリープが起こる条件は死ぬことです。時にはギタイに殺されたり、時には車に引かれたりして死んでいます。タイムリープのある条件のため、仲間にも意図的に殺されます。そして、死んだら最初からやり直しになります。同じ日を何度もやり直すことになるので、もちろん周りの人間の話している内容やギタイの動きはすべて同じです。

 ここまでの内容で何か思い浮かべませんでしょうか。そうです。マリオです。本作は、マリオの同じステージを何回もやり直して少しずつ先に進むように物語が進む映画です。こう考えるとタイムリープが以上に多い理由も納得できます。マリオでも同じところで何回も死ぬんですよね。そして、やっとの思いで次に進めたら新しいクリボーに殺される。マリオのあるあるが詰まった映画になっています。原作の漫画は日本の漫画なのが妙に納得します。マリオを見ているような映画、それだけで最高に面白いです。

 また、主演のトム・クルーズもいいです。私のトム・クルーズのイメージは、ミッション・インポッシブルのイーサンの最強人間のイメージなのですが、今回のケイジはひ弱で戦いも頼りない人間です。しかし、タイムリープにより最強人間へと進化していきます。トム・クルーズのイメージのギャップとタイムリープの設定を組み合わせ方がとても面白いなと思いました。

 物語の内容は所々ツッコミどころはあるのですが、タイムリープアクション映画としてとてもワクワクする作品になっています。ぜひご覧ください!!