エンタメなるままに

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「ファイアパンチ」を紹介

今回は、「ファイアパンチ」をご紹介します。「チェンソーマン」の藤本タツキ先生の作品になります。全8巻なので、程よく読むことができます。藤本タツキの世界を感じたい人にはオススメです。

オススメする人

ファンタジーが好きな人

チェンソーマンが好きな人

復讐劇が好きな人

所要時間

1日

概要

 特異な能力を持つ祝福者が存在する世界。氷の魔女によって寒さに覆われてしまった世界では、貧富の差や祝福を持つものと持たざるものの差が大きくなっていた。再生の祝福を持つアグニは、消えない炎の祝福者によって、住んでいた村や妹を焼き殺されしまう。祝福によって、死なずに燃え続けるアグニは復讐の道へと進む。

感想

 正直半分も理解していない状態で感想を書きます。それだけ読み応えがあって、話の飛躍がすごい作品になります。チェンソーマンもどんな話か理解できていないのですが、ファイアパンチは結局理解できないまま終わってしまったので、チェンソーマンもそうならないか心配です。ただ、ファイアパンチも最高に面白い作品です。特に話の飛躍とアグニの心情が面白かったです。

 まず、話の飛躍です。本作品は、最初はアグニの復讐劇が100%の憎しみと共に表現されています。目の前の敵をなぎ倒して、炎の祝福者であるドマを倒すために感情と共に真っ直ぐ進んでいきます。そこからの展開が大好きでした。ドマを倒すために周りの敵を倒していたアグニは、いつの間にかアグニ様として一種の宗教の神として崇められます。ここから純粋な復讐劇というよりは、アグニと周りの人間との関わり合いの中でアグニの心情が変化していく、アグニ自身の内面的な物語に変化しているように感じました。復讐劇という感情剥き出しの話からのアグニの内面を丁寧に描く展開の飛躍を1つの作品の中で行っているのがすごいと思いました。これによって、物語の理解が大変になるのも事実ですが。そして、そこから氷の魔女や再生の祝福者などを絡めた世界全体の話になっていきます。純粋な復讐劇から最終的に世界の再生みたいな話になるのは本当についていくのが大変です。(ついていけてないです。)

 次にアグニの心情です。上記の感想とも関わってくるのですが、本作品ではアグニの感情が場面場面で大きく変わります。復讐者としてのアグニ→神としてのアグニ→保護者としてのアグニと、アグニの立場が変化するにしたがって感情が180°変化します。物語後半では、復讐に燃えていたアグニの姿は全く見て取れませんでした。そんなアグニの心情を中心に本作品を楽しむのも良いと思います。

 私の理解力が少なく、本作品の魅力を十分にご紹介できないのがとても心苦しいのですが、最高にオススメの作品です!!!!!!!!

 

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