エンタメなるままに

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「私の生活改善運動」を紹介

今回は、「私の生活改善運動」をご紹介します。日常に少しのスパイスを加えるような作品です。読み終わって気づいたのですが、作者の方が出身大学の先輩でした。

オススメする人

日常がなんとなくつまらない人

小さなチャレンジをしたい人

所要時間

3時間

概要

 筆者の日々の生活の中での小さな変化や挑戦が語られたエッセイです。本棚を作ってみるであったり、食に気を配ってみるであったりと、日常の小さな出来事とそれに対する筆者の感情の変化が丁寧に描かれています。参考になることがたくさん書いてあります。

感想

 本当に参考になることがたくさん書かれた一冊です。日常に小さな出来事や変化を加えることで、生活を少しずつ改善していく作品になります。劇的な変化がない分、筆者の感情の変化が丁寧に描かれていて、共感する箇所がたくさんありました。特によかった部分は、生活改善運動を始めた筆者が仕事が忙しくなって小さな挫折をするところです。壊れた鏡をいつまでも片付けることができない筆者の感情の落ち方や、それを乗り越え方などがとてもリアルで親近感を抱くことができました。何かを変えようとしてもそれに挫折することもあるし、挫折を乗り越えてまたやってみようと思うこともある。そのリアルな感情の変化が描かれていて、自分でも実践してみようと思える内容がたくさん書かれています。

 本作の中で知った好きな表現があります。「棚を作る」です。書店員さんが本棚の内容を整えることをいうのですが、「棚を作る」という表現によって書店員さんが楽しそうに本棚の本を見つめている様子を思い浮かべることができます。筆者も本棚を木から作っているのですが、その本棚に入れる本を選ぶシーンがあります。「棚を作る」という言葉がまさに筆者のとった行動とマッチしていて、読んでいてとても面白かったです。本書を読み終わった後に、私も自分の本棚の「棚を作りました」。私の本棚のセンターは朝井リョウさんの『正欲』でした。これからも本は増え続けるので、その度に「棚を作る」のが楽しみになりました。

 本棚の話以外にも、食に関する話で水筒を持っていく習慣を身につけたときの心境の変化や自分で服を作ったときの体験など筆者が日常を少し変えたときの様々な体験が描かれています。何か小さな変化を加えたい人に特にオススメの作品になっています。

是非読んでみてください!!!!!!!!!!!!!!

 

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