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「時計じかけのオレンジ」を紹介

今回は、「時計じかけのオレンジ」をご紹介します。普及の名作ですが、初めて観たのでご紹介します。昔の映画なのですが、色あせない名作ですね。

オススメする人

所要時間

3h

概要

アレックスは親の前では一般的な息子を演じていたが、学校にはいかず夜な夜な仲間たちと暴力行為や犯罪行為を繰り返していた。ある日、アレックスは仲間に裏切られ、殺人罪で逮捕されてしまう。ある人体実験の被験者になれば刑務所から出られると聞き、アレッスクは自分が被験者になるように仕向けた。無事人体実験は完了し、刑務所から出られたアレックスだったが、実験を受けたことによりある出来事に巻き込まれてしまう。

感想

まず、アレックスたちの犯罪行為の惨さが衝撃的でした。昔の映画ということもあるかもしれませんが、バーでミルクを飲んでいる時のアレックスの目が無慈悲に犯罪行為を行なっているアレックスの惨さを的確に表していました。夜のアレッスクに対して、家に戻った時のアレックスには惨さが全くありませんでした。学校に行かない問題児ではあるものの、夜のアルバイトをしていると親には思わせている一般的な息子のアレックスがそこにはいました。その善(と思わせている面)と悪の面の完全な使い分けが、アレックスのサイコパスさを華麗に描いていました。

アレックスが刑務所で行なった人体実験ですが、犯罪を抑制する方法としては一理あるのかなと思いました。実験中の描写は怖かったですが、方法としては理にかなっていると個人的には考えています。ここで面白かったのは、被験者となったアレックスが政治的目的に利用されたことです。犯罪を抑制するという目的には理にかなっている(と個人的には思っている)ものの、その副次的な効果を取り上げられ、あたかも実験自体が悪いものであるとされる点が、論点のすり替わりが行われていてなんとも政治的だなと思いました。そんなもんなんですかね〜