「さるのこしかけ」を紹介
今回は、ちびまる子ちゃんの作者であるさくらももこさんの大人気エッセイ「さるのこしかけ」をご紹介します。
前回ご紹介したもものかんづめの続きになります。もものかんづめを読んでいない方は、是非もものかんづめから読んでみてください。
オススメする人
- エッセイが好きな人
- 都会暮らしの若い人
- 旅行が好きな人
所要時間
3~4時間
概要
さくらももこさんの日常を綴ったエッセイの第二弾です。第一弾同様、エッセイの時系列はバラバラで、さくらさんの子ども時代の話やご結婚後の話など様々なエッセイが収録されています。さるのこしかけには旅行エッセイが収録されているので、旅行好きな人にもオススメです。
感想
さくらももこさんの底なしの感性に感服するエッセイでした。特に、インド旅行といさお君のエッセイが印象的だったので、その感想をお伝えしたいと思います。
旅行というのは特別なもの・非日常的なものなので、誰しも絶対に楽しみたい、いい思い出にしたいという思いが強いです。実際に、多くの旅行記でも、楽しかった旅行の思い出や旅行を通じて自分が考えたことなどが記されています。しかし、さるのこしかけのインド旅行記には、インドの悪口や嫌な思い出がつらつらと記されています。そもそも、旅行に行く前からさくらさんがなんとなく行きなくない雰囲気が出ているのが、滑稽です。旅行という特別なものでも、素直な気持ちを綴っているさくらさんのエッセイには驚きしかありません。
いさお君のエッセイはさくらさんの小学生時代のエッセイで、他の子とは少し違ういさお君に対してさくらさんが感じていた気持ちが綴られています。今の時代ではなくなりつつあるかもしれませんが、他と違うことに対してネガティブな感情を持つことは想像できる話かなと思います。そんな中で、さくらさんはいさお君に対して独自の感性でいさお君を捉えて、尊敬していました。さくらさん独自の人の捉え方があるからこそ、おもしろいエッセイが書けるのだなと納得しました。さくらさんがどのようにいさお君と関わっていたのか、是非読んでみてください。