「アンクールな人生」を紹介
今回は、テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さんのエッセイである「アンクールな人生」をご紹介します。
オススメする人
- エッセイが好きな人
- コロナ禍での人の生活が気になる人
- 自分の人生を振り返ってみたい人
所要時間
2日
概要
テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さんが連載しているエッセイを1冊にまとめたものが本書になります。弘中さんの幼少期から大学生までの人生が綴られています。ただ過去を振り返るだけのエッセイではなく、コロナ禍の生活で感じたことなども記されており、弘中さんの今までの人生と今どんな考えを持っているのかを垣間見ることができます。
感想
Tokyo FM「Skyrocket Company」に弘中さんが出演された際に、結婚の決め手?として話した「離れる将来像が見えないな」という言葉が気になったのが本書を読んだきっかけです。このような言葉が出る人はどんな人生を歩んできたのか、が知りたくて本書を読みました。
正直な感想は、なんだか読みにくいでした。これはもちろん弘中さんの文章が悪いとか、私の読解力がない(と思いたい…)とはいう訳ではないです。こう思った理由は大きく2点あります。
1点目は、テレビからイメージできる弘中さんとエッセイ内の弘中さんのイメージが欠け腹慣れていた点です。テレビからその人像を作るのはあまりよろしくないですが、どうしてもテレビの弘中さんが書かれた文章には思えなかったのです。読み進めるにつれ、若干のネガティブなことや世の中に対して思っていることが、テレビの弘中さんからはイメージできない新しい弘中さんのイメーシを作っていきました。
2点目は、エッセイ内の過去の弘中さんとそれを振り返っている今の弘中さんの視点や温度感が少しずれている点です。本書で弘中さんは、自分の人生を振り返ることができたと述べています。楽しくなかったあの頃は今の自分にどう繋がっているのか。楽しかったあの頃がどのように自分を作り上げたのか。そんな振り返りが本書の中で繰り広げられています。その中で、過去の自分と今の自分の感じ方のズレが、1読者としてとても面白かったです。いつか私も自分の人生を振り返り、過去の自分とのズレを見つけてみたいと思いました。
少し読みにくくて、読み応えのある弘中さんのエッセイ。是非楽しんでください!!